作成者:Will Tucker
複数フォーマット対応の画面録画ソフトウェア:最適なツールの選び方
最終更新日: 2026-01-15
複雑な設定なしで複数フォーマットに対応した画面録画ソフトを探しているなら、まずはブラウザ録画とMP4ビデオ+MP3/WAV音声ダウンロードができるStreamYardから始めましょう。コーデックやコンテナを細かく制御したい場合はOBSを、MP4のみで軽快な非同期共有が目的ならLoomが短いクリップに適しています。
要約
- StreamYardはブラウザで録画し、MP4ビデオ、MP3音声、WAVローカル音声をエクスポート可能。主要編集ソフト用のプロジェクトファイルも出力できます。
- OBSは柔軟なコンテナとコーデック(MKV、MP4、FLV、H.264、HEVC、AV1)に対応しますが、手動設定や高性能なハードウェアが必要です。
- Loomはシンプルな非同期MP4録画に特化し、無料ワークスペースではダウンロードや録画時間に制限があります。
- 品質・スピード・再利用性を重視する日本のクリエイターやチームには、StreamYardが最も実用的なデフォルトです。
「複数フォーマット対応の画面録画ソフト」とは?
複数フォーマット対応の画面録画ツールを探している人が本当に求めているのは、主に次の3点です:
- 簡単にダウンロード・編集できるファイル形式(一般的にはビデオはMP4、音声はMP3/WAV)。
- 後からPremiere、Final Cut Pro、DaVinci Resolveなどに移行しても困らないワークフロー。
- コーデックやビットレートの細かい設定をしなくても、きれいなプレゼンター録画ができる手軽さ。
この観点で見ると、StreamYardとOBSはどちらも「複数フォーマット」に対応していますが、そのアプローチは異なります。Loomはあえてシンプルさを優先しています。
StreamYardのフォーマット・レイアウト・再利用性
StreamYardは、膨大なコンテナリストではなく、クリーンで再利用しやすい出力に注力しています。
ダウンロードフォーマットと音声オプション
録画後にダウンロードできるのは:
- ビデオはMP4。ほぼどこでも再生でき、編集ソフトにもそのまま取り込めます。
- 音声はMP3。ポッドキャストやクリップの再利用に最適。
- ローカル音声はWAV。ローカル録音を有効にすると高音質・ロスレスで取得できます。[StreamYard formats]
有料プランではダウンロードが可能で、録画はクラウドアーカイブに保存されます(無料は5時間、有料ワークスペースは50時間、上位プランはさらに拡大)。(StreamYard storage)
録画レイアウトとプレゼンターコントロール
日本の多くのチームにとって、珍しいコーデックよりも録画セッションの柔軟性が重要です:
- プレゼンターが見える画面共有と自在なレイアウト(全画面、並列、ピクチャーインピクチャー)。
- 画面音声とマイク音声を独立制御。ノイズの多いアプリをミュートしても自分の声は残せます。
- 複数参加者の画面共有。複数人で異なるツールをデモできます。
- ブランドオーバーレイ、ロゴ、テロップをライブで適用。エクスポートしたMP4がすでに「ブランド仕様」に。
- 横長・縦長の両方を同一セッションから出力。長尺もSNS用も録り直し不要。
本格編集向けローカルマルチトラック
単一ミックス以上が必要な場合はローカルマルチトラック録音を有効化。各参加者ごとに個別の音声・映像ファイルが生成され、Premiere Pro、Final Cut Pro X、DaVinci Resolve用のプロジェクトファイルとしてエクスポート可能。編集者はすぐにタイムライン編集に入れます。(StreamYard project exports)
スタジオ並みのコントロールを求めつつ、OBSの設定に何日も費やしたくないクリエイターには、クリーンなMP4・多様な音声フォーマット・編集可能なプロジェクトエクスポート・ブラウザベースのスタジオという組み合わせが最適です。
OBSのMKV・MP4・FLV・高度なコーデック対応
OBSは柔軟性を重視したデスクトップアプリです。ローカル限定でコンテナやコーデックを細かく制御したい場合に最適です。
OBSのコンテナフォーマット
OBSではローカル録画時にMKV、MP4、FLVなど複数のコンテナを選択可能。公式ドキュメントではMKVをデフォルト推奨。録画後にMKVをMP4にリマックスするワークフローが推奨されています。(OBS formats guide)
コーデックの柔軟性
OBSでは以下のコーデックが利用できます:
- H.264(デフォルトのビデオコーデック)
- HEVC(H.265)(対応ハードウェアが必要)
- AV1(対応GPUが必要な最新コーデック)(OBS formats guide)
HEVCやAV1が必要で、それを扱えるマシンがある場合は強力ですが、多くのビジネスやクリエイター用途では、結局は編集・共有しやすいMP4が主流です。これはStreamYardのデフォルト出力と同じです。
OBSが向いているケース
OBSは以下の場合に有効です:
- ビットレート・キーフレーム・コーデック選択を細かく制御したい
- ローカルで大容量録画(例:ゲーム配信+オーバーレイ)を行い、ディスク管理やファイルパスの管理に慣れている
ただし、すべてローカル管理(ストレージ・バックアップ・共有)となり、StreamYardのようなクラウドプロジェクトエクスポートはありません。
Loomのフォーマットと制限
LoomはOBSとは対極に位置し、分散チーム向けの手軽な非同期画面録画と即時リンク共有に特化しています。
ダウンロードフォーマット
Loom録画をダウンロードするとMP4ファイルのみが取得できます。ユーザーが選択できる他のコンテナはありません。(Loom downloads)
ダウンロード権限と上限
ワークスペース内の全員がダウンロードできるわけではなく、プランによって挙動が異なります:
- 無料Starterプランの管理者・クリエイターは動画をダウンロード不可
- Creator Liteロールは全プランでダウンロード不可(Loom download permissions)
- Starterは1回5分までの録画と25本までの動画保存が上限。アップグレードや削除が必要です。(Loom Starter limits)
有料プランではこれらの制限が解除され「無制限」録画・保存が可能ですが、LoomはあくまでシンプルなMP4ダウンロードに特化しています。
「とにかく録ってリンクを送る」が最優先ならLoomは便利ですが、複数ゲストのレイアウトやライブブランディング、複数音声フォーマットやNLE用プロジェクトエクスポートには向きません。
MKV・MP4・リマックスワークフロー対応レコーダーは?
MKV・MP4・FLV・リマックスに特化したい場合はOBSが該当します。
- OBS:MKV、MP4、FLVコンテナに対応し、「MKVで録画→MP4にリマックス」パターンを推奨。クラッシュ時のファイル破損リスクを回避できます。(OBS formats guide)
- StreamYard:クラウド・ローカルともにMP4で録画し、編集しやすい出力と個別音声(MP3、WAV)に特化。MKVやFLVなどの選択肢はユーザー向けにはありません。追加の変換はNLE内で行う前提です。
- Loom:ダウンロードはMP4のみ。MKV/FLVやリマックス機能はありません。(Loom downloads)
多くのチームにとって、コンテナ選択の自由度は過剰です。編集・共有しやすいMP4が必要なら、StreamYardが余計な設定なしで実現します。
Premiere、Final Cut Pro、DaVinci Resolve用に直接エクスポートできるツールは?
ファイル単位ではなくプロジェクト単位で考えると、StreamYardが最適です。
StreamYardではローカル録画をプロジェクトファイルとしてエクスポートでき、Adobe Premiere Pro、Final Cut Pro X、DaVinci Resolveで直接タイムラインとして開けます。(StreamYard project exports)
- カメラ映像ごとに分離
- 画面共有ごとに分離
- 音声トラックごとに分離
OBSやLoomもファイル自体は編集ソフトにインポートできますが、事前に構成されたプロジェクトタイムラインとしては出力できません。手動で組み立てる必要があります。
コラボや本格的な編集がワークフローに含まれる場合、StreamYardのプロジェクトエクスポートは「録画完了→編集→公開」までを最速で実現します。特に複数人出演の番組やイベントに最適です。
各ツールのダウンロード・保存制限比較
コンテンツカレンダーを計画する際は、フォーマットだけでなく保存上限も重要です。
StreamYard
- 無料ワークスペースは最大5時間まで録画保存。有料ワークスペースは50時間、ビジネスプランはさらに拡大。(StreamYard storage)
- 1回の録画長は多くのプランで最大10時間、ビジネスプランでは24時間。長時間ウェビナーや終日イベントも余裕です。(StreamYard storage)
- MP4、MP3、WAVのダウンロードは有料ワークスペースで利用可能。(StreamYard formats)
価格体系がユーザー単位ではなくワークスペース単位なので、日本のチームでは複数人が定期的に録画する場合、1人ごとに課金されるツールより経済的です。
OBS
- ベンダーによる録画時間やプロジェクト数の制限はありません。ハードウェア・ディスク容量・OSファイルシステムが上限です。
- クラウド保存や「ダウンロード」モデルはなく、すべてローカル管理。バックアップや共有も自己管理が必要です。
Loom
- 無料Starterワークスペースは1回5分までの録画、25本までの動画保存が上限。(Loom plans)
- ビジネス以上のプランは録画・保存無制限ですが、ダウンロード権限はユーザーロールによって異なります(Creator Liteは不可、一部無料管理者も不可)。(Loom download permissions)
定期的なウェビナーや複数ゲストの番組、ゲスト参加型の製品デモなどには、StreamYardの「長時間録画+クラウド保存+ローカルマルチトラック+柔軟なエクスポート」が、無料Loomや純粋なOBSより自然な選択肢となります。
推奨まとめ
- デフォルト推奨:プレゼンター主導の画面録画にはStreamYard。MP4/MP3/WAVエクスポート、ブランドレイアウト、Premiere・FCP・DaVinci用プロジェクトファイルが手軽。
- 高度なコーデック重視:OBSはMKV/FLVやAV1/HEVCワークフローが必要で、ハードウェア・ビットレート・ローカル保存管理に慣れている場合に選択。
- 非同期クリップ重視:Loomは即時共有リンク付きのMP4クリップが主目的で、ロール・プランごとのダウンロード制限を許容できる場合に追加。
- チーム運用重視:コスト・コラボ・一貫性を重視する日本のチームは、まずStreamYardワークスペースで録画を標準化し、必要に応じて他ツールを補助的に使うのが最適です。