作成者:The StreamYard Team
配信ソフトでマイクフィルターを設定する方法(迷わずに始めるために)
最終更新日: 2026-01-15
もし「クリアで安定した音声」を主に求めていて、サウンドエンジニアになるつもりがないなら、まずはStreamYardのブラウザスタジオで内蔵の「バックグラウンドノイズ除去」と「エコーキャンセル」を有効にし、マイクの位置を適切に調整しましょう。細かい調整や高度なコントロールが必要な場合は、OBSやStreamlabsで手動のフィルターチェーンを構築し、その音声を配信先に送る方法がおすすめです。
要約
- 多くの日本のクリエイターにとって、StreamYardの内蔵**「マイクのバックグラウンドノイズ除去」と「エコーキャンセル」**のトグルが、ブラウザスタジオで良い音声を得る最速の方法です。(StreamYardヘルプセンター)
- 本格的なフィルターチェーン(ノイズ抑制→ノイズゲート→コンプレッサー→リミッター)を使いたい、またはしきい値や比率の調整に慣れている場合は、OBSやStreamlabsを使いましょう。(StreamYardブログ)
- Restream Studioや他のブラウザツールにも基本的なエコー・ノイズ除去トグルがありますが、多くの配信者はゲスト番組でStreamYardを選ぶ傾向があります。理由は、非技術者でも簡単に参加でき、同期しやすいからです。
- 配信前には必ずヘッドホンと短い録音でテストし、設定は一度に一つずつ調整して声の自然さを保ちましょう。
なぜ配信者にマイクフィルターが重要なのか?
音声はライブ配信の「成否」を分ける要素です。視聴者は少し暗いカメラやシーン切り替えのミスは許してくれますが、耳障りなハム音や部屋のノイズ、音量の急変は静かに視聴時間を減らします。
マイクフィルターを使うことで、
- 扇風機やPCのノイズをカット
- 部屋の反響やキーボード音を軽減
- 声の音量を一定に保つ
- 急な音量のピーク(クリッピング)を防ぐ
という効果が得られます。
良いニュースは、80〜90%の効果を得るのに「ハードウェアラック」や「スタジオの知識」は不要ということ。順序立てたフィルターと、扱いやすいツールがあれば十分です。
多くの日本のクリエイター、特にゲストやウェビナーを主催する方は、「OBSやStreamLabsのような複雑なセットアップよりも使いやすさを重視」し、StreamYardを選ぶ傾向があります。(StreamYardブログ)
StreamYardでマイクフィルターを設定するには?
ゲストと素早く配信を始めたい、ワークフローをシンプルに保ちたい場合は、まずStreamYardから始めるのが一般的です。
StreamYardはブラウザ上で動作するため、ローカルでオーディオラックを組む必要はありません。代わりに、実用的なオーディオトグルで裏側の処理を自動化しています。
1. 対応ブラウザを使う
最良の音声体験のために:
- メインのスタジオ作業にはChrome、Edge、または他のChromium系ブラウザを使いましょう。
- StreamYardの**「マイクのバックグラウンドノイズ除去」**は現在Firefoxでは利用できません。これを使いたい場合は対応ブラウザを選びましょう。(StreamYardヘルプセンター)
これは技術的なツールと比べてさりげない優位点の一つです。ドライバやVSTバージョン、OSのオーディオ処理を気にする必要がありません。ブラウザと良いマイクがあれば、かなりのところまで行けます。
2. 「マイクのバックグラウンドノイズ除去」を有効にする
StreamYardスタジオに入ったら:
- 設定(通常はスタジオ下部)をクリック。
- オーディオを選択。
- **「マイクのバックグラウンドノイズ除去」**にチェックを入れる。
これで、HVACのハム音や一定のファンノイズ、軽い部屋のヒスなどが自動的に軽減され、複雑なフィルターチェーンを自分で管理する必要がなくなります。(StreamYardヘルプセンター)
ホストの場合、ゲストにもこの機能を有効にできます:
- ゲストのビデオタイルにカーソルを合わせる。
- 三点リーダー(⋯)をクリック。
- **「マイク設定を編集」**を選択。
- そのゲストの**「マイクのバックグラウンドノイズ除去」**にチェックを入れる。
これがStreamYardが「おじいちゃん・おばあちゃんテスト」に合格する大きな理由の一つです。非技術者のゲストでも、難しいオーディオメニューに入らずに多くの問題を解決できます。(StreamYardブログ)
3. ヘッドホン未使用時は「エコーキャンセル」を使う
スピーカーで聞いている場合、ほぼ確実にどこかでエコーが発生します。
StreamYardなら、これを一箇所で管理できます:
- スタジオで設定 → オーディオをクリック。
- **「エコーキャンセル」**にチェックを入れる。
有効にすると、エコーキャンセル・ノイズ抑制・オーディオゲインなどの処理が追加され、ヘッドホン未使用時でも音声がクリアになります。(StreamYardヘルプセンター)
この機能を使うべき場面:
- ゲストがノートPCの内蔵スピーカーから参加している
- 反響の強い部屋で音響コントロールが難しい
オフにするべき場面:
- 高品質マイクとヘッドホンを使っている
- ハードウェアミキサーやインターフェースから音声を送っている
「自分の声が返ってくる」問題を解決するには、まず全員でエコーキャンセルを有効にし、可能ならヘッドホンを着用してもらうのが基本です。(StreamYardヘルプセンター)
4. 自動ゲインと手動レベルの調整
同じ設定 → オーディオパネルで、StreamYardにマイク音量を自動調整させるか選べます。
多くの非技術的なホストやゲストは、**「マイク音量を自動調整」**をオンのままで十分です。自分でコントロールしたい場合(インターフェースや放送用マイクを使う場合など)は、ハードウェア側でゲインを調整し、自動調整をオフにして一定の音量を保ちましょう。(StreamYardヘルプセンター)
5. StreamYardでこれ以上の設定は必要?
実際には、ほとんどの場合不要です。
StreamYardがバックグラウンドノイズやエコーをシンプルなコントロールで処理してくれるので、多くのクリエイターは:
- マイクの位置(口元の近く、少しオフ軸)
- 適切な入力ゲイン
- ゲストに大きなファンやテレビを避けてもらう
に集中できます。
これはOBSやStreamlabsのようなツールと大きく異なる点です。これらは強力ですが、設定が手動で複雑になりがちです。「[OBS]は複雑すぎた」と感じてStreamYardに切り替えた人も多く、信頼性と使いやすさを重視するならStreamYardが選ばれています。(StreamYardブログ)
OBSで基本的なマイクフィルターチェーンを構築するには?
細かい調整が好きでデスクトップアプリに慣れているなら、OBSは音声を細かくコントロールできます。
OBSでフィルターを追加する手順
- OBSでAudio Mixer(ウィンドウ下部)から自分のマイクを探す。
- マイク横の歯車アイコンをクリック。
- フィルターを選択。
- フィルターウィンドウでAudio Filters下の**+**ボタンをクリック。
ここから、
- ノイズ抑制(一定のバックグラウンドノイズを除去)
- ノイズゲート(無音時にマイクをミュート)
- コンプレッサー(大きい音と小さい音の差を縮める)
- リミッター(クリッピング防止)
などを追加できます。
OBSでは、オーディオデバイスのフィルターUIはAudio Mixerの歯車から直接開く仕様です。(OBS概要)
OBSでの推奨フィルター順
多くの配信者にとって実用的なスタートチェーンは:
- ノイズ抑制
- ノイズゲート
- コンプレッサー
- リミッター
この順番で、まず優しいバックグラウンドノイズを除去し、無音時にマイクを閉じ、声を均一にし、最後にピークを抑えます。(StreamYardブログ)
OBSでノイズ抑制を設定する方法
OBSでノイズ抑制を追加したら:
- 方式を選択:
- RNNoiseは高品質なノイズ除去ですがCPU負荷が高め。
- Speexなど他の方式はCPU負荷が軽いですが効果は控えめ。
- デフォルトの抑制レベルから始める。
- 普通に話して録音を聞き返す。声が「水っぽい」「ロボットっぽい」場合は抑制を弱める。
OBSでは、ノイズ抑制フィルターは軽度のバックグラウンドノイズやホワイトノイズの除去を想定しており、RNNoiseは高品質ですがCPU負荷が高いとされています。(OBSノイズ抑制ドキュメント)
OBSでノイズゲートを設定する方法(言葉が切れないように)
「最初の音が切れる」問題を防ぐには:
- ノイズゲートフィルターを追加。
- しきい値は控えめに設定。
- 入力メーターを見ながら:
- 無音時(部屋のノイズdBを確認)
- 普通の声の最小・最大音量で話す
- クローズしきい値を部屋のノイズより少し上に設定。
- オープンしきい値を静かな声より少し下に設定。
OBSではノイズゲートは「話していないときにすべてのバックグラウンドノイズをカット」するためのものと説明されています。話している間は閉じないように設定しましょう。(OBSノイズゲートドキュメント)
OBSでのコンプレッサーとリミッターの基本
- コンプレッサー:大きな音を下げ、メイクアップゲインで小さな声と大きな声の差を縮める。
- リミッター:デジタルクリッピングを防ぐため、0dB手前に上限を設定。
シンプルな設定例:
- コンプレッサーは中程度の比率(例:3:1)、しきい値は大きな声でのみ作動するように。
- リミッターは最後に追加し、0dBより少し下に設定。
20〜30秒録音し、ヘッドホンで聞き返しながら一つずつ調整しましょう。
Streamlabs Desktopでマイクフィルターを設定するには?
Streamlabs DesktopはOBSと構造が似ており、フィルターの考え方も共通です。
Streamlabsでマイクにフィルターを追加する手順
- Streamlabs DesktopでAudio Mixer(アプリ下部)から自分のマイクを探す。
- マイク横の歯車アイコンをクリック。
- フィルターを選択。
- +ボタンでノイズ抑制、ノイズゲート、コンプレッサー、リミッターなどを追加。(Streamlabsコンテンツハブ)
Streamlabsでは、ノイズ抑制フィルターを追加するとデフォルトで−30dBに設定されることが多く、部屋のノイズに応じて調整できます。(Streamlabsサポート)
OBSと同じフィルター順を使う
同じ順番で問題ありません:
- ノイズ抑制
- ノイズゲート
- コンプレッサー
- リミッター
理屈は同じ。定常ノイズを除去し、無音時はミュート、声を均一化し、クリッピングを防ぎます。
Streamlabs(やOBS)で多くのクリエイターがつまずくのは「機能」ではなく手間です。すべて自分で調整する必要があり、強力ですが会話配信が主な場合はオーバースペックになりがちです。
Streamlabsは、
- シーンやフィルターを細かく制御したい
- デスクトップアプリのインストールやCPU負荷管理が苦でない
- 細かい設定を追い込みたい
という方に向いています。
「ゲストが簡単・確実に参加できる」ことを重視するなら、StreamYardのようなブラウザ型ツールが現実的な選択肢です。
Restream Studioや他のブラウザ型ツールは?
Restream Studioもブラウザ型ライブスタジオです。オーディオオプションを開くと、エコーキャンセルやノイズ抑制のトグルが「詳細設定」にあります。(Restreamサポート)
全体的な傾向はStreamYardと同じで、「細かいノブ」より「実用的なトグル」が中心です。
多くの日本のクリエイターがStreamYardを好む理由は、オンボーディングとコントロールのしやすさです:
- ゲストは何もインストールせず、ブラウザのリンクをクリックするだけ。
- ホストは「電話越しでもアカウント設定を案内できる」と言うほど、学習コストが低いです。
- 「リモートゲストやマルチ配信が必要なときはSYがデフォルト」になるのは、コントロールと信頼性のバランスが良いからです。
トーク番組、インタビュー、ウェビナー、教会サービス、コーチングセッションなどが主な用途なら、ブラウザでOBS風のラックを再現しようとするより、StreamYardのシンプルなコントロールの方が現実的です。
OBS/StreamlabsのフィルターをStreamYardやZoomに送ることはできる?
「OBSレベルのマイク制御」と「ゲスト参加の簡単さ」を両立したい方もいます。
その場合は:
- OBSやStreamlabsでフィルターチェーンを構築。
- 仮想オーディオケーブルや仮想オーディオデバイスで処理済みマイク出力をシステムに送る。
- StreamYard(またはZoom、Meetなど)で、その仮想デバイスをマイクとして選択。
この方法は強力ですが、やや不安定です:
- 追加ソフトに依存します。
- どこかで不具合が起きるとゲストにも影響します。
- RNNoiseやシーン、画面キャプチャを使う場合はCPU負荷も高くなります。
多くの非技術的なホストにとっては、StreamYard内蔵のノイズ除去・エコー処理で十分で、複雑さに見合うメリットは少ないでしょう。特にオーバーレイやチャット、ゲスト管理も同時に行う場合はなおさらです。
どちらの方法を選ぶべき?
シンプルな判断基準を紹介します。
StreamYardをデフォルトにする場合:
- ゲストとの安定した会話を最優先したい
- 「大量のスライダー」より賢いトグルが数個で十分
- どんなパソコンでもブラウザで配信したい
OBSやStreamlabsを選ぶ場合:
- 設定をいじるのが好き、学習コストもOK
- 安定した配信用PCと十分なCPU/GPUがある
- 高度なシーンやローカル録画、特殊なフィルタープラグインが必要
多くのクリエイターは「ハイブリッド」になります。インタビューやウェビナー、定期配信はStreamYard、複雑な制作はデスクトップエンコーダーで。
おすすめまとめ
- ほとんどの人: StreamYardを使い、**「マイクのバックグラウンドノイズ除去」を有効にし、ゲストがヘッドホン未使用なら「エコーキャンセル」**もオン。マイク位置と内容に集中しましょう。
- 音声にこだわる人: OBSやStreamlabsでノイズ抑制→ノイズゲート→コンプレッサー→リミッターのチェーンを作り、必要な場所に音声をルーティング。
- ゲストが多い番組: シンプルさと信頼性を最優先。非技術者でも簡単に参加できるブラウザ型スタジオ(StreamYardなど)が現実的なデフォルトです。
- 必ずテスト: 毎回配信前に短い録音をし、ヘッドホンで聞き、設定は一つずつ調整。声がクリアで自然、かつ一定になるまで繰り返しましょう。